IBM ThinkPad R31(Type:2656-MCJ)にPuppy Linux4.3.1 Japanese Editionを導入するのに
クリアしなければならない問題点をあげ、導入の可否を検討した結果、導入可能
との判断ができました。
まず、手持ちのPC IBM ThinkPad R31(Type:2656-MCJ)のスペック等は下記の通り。
CPU:モバイルインテルCeleron 1.20GHz
RAM:128MB+256MB=384MB
HDD:20GB
OS:Windows XP Professional(SP3)
初期スペック(Lenovo ThinkPad R31の製品仕様へリンク)
BIOS:USBメモリーからのBOOTは、非対応
これに対して、Puppy Linux側の動作条件は、下記の通り。
=========(引用開始)=======
CPU: Pentium 166MMX, RAM: 128MB, CDROM: 20倍速以上
メモリーは128MBでも動きますが、できれば256MB以上あれば快適に使えます。
お使いのパソコンにLinux SwapパーティションがあるとパピーはそのSwapパーティション
を利用します。
=========(引用終わり)======
引用元:パピーリナックス 日本語版 ホームページ
我がR31は、メモリーが384MBに増設されているから、この動作条件をクリアしている。
また、このPuppy Linuxは、USBメモリーにインストールできることから、USBメモリーBOOT
もできる。
ただ、
R31は、USBメモリーブート非対応のBIOSであるから、この点をクリアしなければ導入できない。
ここで、いろいろな方のPuppy Linux導入、使用感等のレポートを読みまくりました。
そこでわかったことは以下のとおりです。
1、USBブート非対応のBIOS搭載のスゴーク古いPCでも、USBブートさせるソフトがあること。
2、我がR31は、BIOS設定を変更すれば、CD-ROMからBOOTさせることが可能であること。
3、Puppy Linuxは、日本語版最新は「Warry-511-01j」(2011年4月18日更新)であるが、多くの
ブロガーによれば、「使えない」報告が多かったこと。
まず、1のUSBブート非対応のBIOS環境下でUSBブートさせるソフトについては、
PLoP Boot Managerというソフトがフリーで提供されていますのでこれをCD-Rに焼いて
2、の設定変更を施したR31のCD-ROMドライブから起動させることで、
USBメモリーからPuppy LinuxをBOOTできるようになります。
そして、3に関しては、最新版のPuppy Linuxを導入するよりは、安定稼動版の4.3.1を
導入するほうが、リスクは少ないと思われる為、一個前のバージョンのPuppy Linuxを導入
することとなりました。
今現在、IBM ThinkPad R31(Type:2656-MCJ)は、Puppy Linux4.3.1Japanese Editionが
稼動するような設定になっていて、稼動確認まで完了しました。
稼動させてみた感想ですが、DISK I/Oがまったくありません。このため、以前稼動させていた
WinXP(SP3)のときとくらべ非常に静かで熱くなるのが遅い。そして、ファンが全然回らなくなりました。
ユーザーとしては、購入当初のパフォーマンスを回復したような気になっています。
8年前のマシンですが、これならまだまだ使えるという感想を持っています。
このマシンの用途設定としては、ネットブック的に使えればいいなと思っていたのですが、
Puppy Linuxでは、独自のワープロ、表計算、ドロー・ソフト、ブラウザ、メールクライアント
等が装備されていて普通にメインマシンとしても使えるようになっています。
今のところ、ブラウザしか利用していませんが、使いまわしは軽くてストレス無くやりまわせます。
非常に満足です。
ただ、ブラウザで問題なのは、慣れが少々必要。で、Googleカレンダーが、更新できないという
カレンダーユーザーとしては不都合を発見しました。
この点は、Google ChromeをPuppyに導入すればいいみたいです。
下の写真は、Puppy Linux4.3.1のデスクトップです。
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Puppy Linux 4.3.1Japanese Edition |
導入に関する詳細は、また記事を改めてアップしようと思います。
インストール作業等は、滞りなくすべて一発で成功していますので
こういう作業に慣れていない方でも、メディアをいっぱいだめにした
というようなことを経験せずに、快適なLinux環境を手に入れることが
できると思います。