最近、トイレのタンクから「シューシュー」音がするようになり、
トイレ便器からお水がチョロチョロ流れ落ちる現象が発生するように
なりました。
このトイレちゃんは、かれこれ使用期間が43年となり大変お世話に
なっていてこれからも元気に活躍してもらわなければならない、我が家
にとって大切なトイレちゃんなのです。
はい、こちらが今回話題となっている大変お世話になっておりますトイレちゃんです。
43年選手ですので、型番なんかさっぱりわかりません。
ただ、メーカー名だけは辛うじて判明しています。
その名は・・・・
伊那製陶株式会社
知ってる?
1924年に創業されたチョー有名な日本を代表する陶器製造メーカーさんです。
1985年に株式会社INAXに商号変更、その後紆余曲折の末、現在では株式会社LIXIL
となり、INAXは同社のブランドとして現在も健在です。
さて、うちのトイレさんの第一の症状である、タンク内の水漏れから攻略したおとおもう。
現状は、
このように、写真下側の右手に写っている上水が供給されている部分、弁が付いていて
上側のフロートが上下することで水を出したり止めたりしています。
この弁のところから、漏水しています。
この弁付きのシステムは、専門的な言葉で、「ボールタップ」というそうです。
皆さんもこの仕組みを交換するときは、「ボールタップ交換 会社名」とかでググってください。
うちの場合は、INAXしかわかりません。型番なんてさっぱりわかりません。また、便器タイプが「タンクが便座に密着」ということが、トイレちゃんのありのままの姿から見て取れるだけでした。
この2点を手掛かりに、ググりました。
そこで引っかかってきたのが、
こちらの
SANEI株式会社さんの「SLIM TAP」V56-5X-13万能ロータンクボールタップという商品です。
アマゾンで購入しました。
こんな感じで適合する型番を照合して買うのが確実ですが、私の場合は、先ほどのように
トイレちゃんのお姿と、製造会社名しかわからない状況では、この商品についている
「万能」という文言が購入の決め手となりました。
箱の中身は、
のようになっています。
説明書を読んで組み立てられるところを組んでおきます。
やるのは、浮きの部分とホースをつけることぐらいです。下の写真のようにしておきます。
ボールタップの交換は、
1.旧部品の取り外し
2.取付られていたところをちょっと清掃
3.新しい交換部品の取り付け
4.取付後のテストと調整
という工程で行います。
1.旧部品の取り外し
上水管とボールタップを接続しているねじを外します。
上水管側のねじをこのように外します。
ボールタップとタンクを固定しているねじを外します。
タンクは陶器なので、ねじを工具で緩めたのち、手でねじを外すのがよろしいかと思います。
ボールタップを左方向に引き抜いてタンクから取り去ります。
ボールタップと上水管がトイレちゃんのタンクから取り去ることができました。
2.取付られていたところをちょっと清掃
ボールタップと上水管が取り付けられていたところとタンク部分が汚れていますので少々綺麗にお掃除してあげます。
あと、上水管の終端部分も濡れ布などでごみを取っておくといいと思います。
3.新しい交換部品の取り付け
古い部品の取り去りおよび、取り付け部分の清掃が終わりました。
古い部品さんこれまで43年間よく頑張って機能してくれました。ありがとう。
これからは新しい部品さんに頑張ってもらうね。お疲れさまでした。
さあ!新しい部品さんに活躍してもらうべく取り付け作業を行います。
ボールタップをタンクに取り付け、上水管と接続する作業を行います。
ボールタップと上水管を接続する部分には、ゴムパッキン、ワッシャー、
なんかよくわからんパカパカ動く緩衝機能のあるプラスチック製のねじ、
最後にものごっつい金属製のねじがあります。
これらの構成部品のどこでタンクの陶器を挟むかが問題です。
説明書をよく読みましょう。
日本語の読解ができれば、下の写真のように、
私の親指が挟まっている部分に陶器のタンクが挟まるのが正しい取り付け方であると
読み解くことができると思います。
このことを理解したうえで、タンクにボールタップを取り付けます。
このようにつけてみました。
この状態では、しっかり取り付けられていません。
写真右の上水管を接続、ねじで締め付けると接続完了となります。
ねじ締して新しい部品ボールタップさんの取り付けが完了しました。
4.取付後のテストと調整
この状態で上水をタンクに張り、規定の位置で水が止まるように「ボールの位置を調整」します。
では、上水をタンクに注入します。
ジャージャー音を立ててタンクにお水が注入されていきます。
ボール部分(浮き)水が接触してきました。
結構な勢いで水はタンクに注入されます。
うっ?ん~っ?止まるかな?
ウォーっ。コッンという感じでボール(浮き)が上がり止水されました。
結構心配になるレベルまで水が来ましたが無事止水されボールタップとして
機能しました。(安心)
止水させる水位の調整をします。
調整は、
写真にあるように指さした部分のねじを緩め、ボール(浮き)の角度を上下させ
止水位置を調整します。
ボール(浮き)を下にすると、水位が下のほうで止水されます。
ボール(浮き)を水平にすると水位がボール(浮き)と同じくらいにすることができます。
水位は、お好みの位置にすればよろしいかと思います。
これで、大方の作業は終わりです。
うちの場合は、タンクの蓋にお水が出るようになっていますので配管を接続します。
タンクの蓋には、ねじがありましてそこに付属の配管を接続します。
接続しました。
このようになります。
これで蓋をタンクの上において閉めれば完成です。やれやれ。
では、蓋を閉めます。
ん!
あーっ!
ずれる。
ちゃんとはまらない。
何故?
なぜなら、それは、配管の長さが短かったから・・・・・・(爆)。
このままでも使えなくはありません。
でも、カッコ悪いね。
仕方ないので、うちでは、この配管は使わないことにしました。
これで、終わるかなぁ~と思いましたが、暫くするとタンクの中から
「シュゥ~ッ」と音が・・・・、そして水が滴る音がしてきました。
え?なんで?
うーん、うーんと唸りながら原因を想像中。
タンクに水が満水の時は、大丈夫なのに、暫くすると先ほどの「シュゥ~ッ」と音が
してきます。
今度は、どのくらいの時間で音が出るか測ってみる。
5分で音出る。
タンクの蓋を開けて同じように音が出るまでジーっと観察する。
水位が下がって、ボールタップの止水スイッチが僅かに解除され水漏れの
ような症状を発生させていることがわかりました。
では、
何故水位が下がるんでしょうか?
そんな疑問をいだきつつ、ふと、便器に目を落とす。
イトオカシ。
なんと、漏水しています。
ポタポタと。
しかも、
複数個所から、ポタポタと。
思うに、この複数個所からの漏水は、水量が多いから。
これが原因で水位が低下しボールタップの止水栓が若干解除された形になり、
「シュゥ~ッ」と音が発生するという推測に至りました。
で、なんでタンクから便器に水漏れするの?
原因調査。
ジーっと便器にポタポタ落ちる水滴を眺めながら観察。
水を流してみる。
少しの時と、全部流した時の差異を観察。
全部流した後のほうが水滴が少ない。
タンクをの中を見ると、排水システムは、水を流すためにレバーとつながっている
丸い黒い球が引き上げられることでタンクの水が、便器に流れることになっている。
この黒い球、フロートゴム玉というらしい。
満水時にフロートゴム玉が収まって水を止めている部分の下にゴムパッキンが
タンクと密着してタンクからの漏水を防いでいるように見える。
このゴムパッキンからの漏水はどれくらいか確認してみる。
すると、1分間に3滴ほどしか漏れないことが判明しました。
これが分かったうえで、タンクに水を一杯に入れてみる。
すると、便器からいっぱいお水が漏れてきました。
5分すると「シュゥ~ッ」と音がしてきます。
ハーイ、見切りました。
分かりましたね。「シュゥ~ッ」と音が出る原因は、フロートゴム玉君が
タンクの水を止めきれず、便器に水が流れるため、タンク内の水位が低下し
ボールタップの水栓スイッチがオフとなり少し水が出るようになり「シュゥ~ッ」と音が
出た。
というこっちゃね。
では、対策。
それはフロートゴム玉君の交換です。
まず現状については、
このようになっています。
この球と鎖を交換することとなります。
この球、そう正式名称:フロートゴム玉。
調べると2種類ある。大と小。
大は、直径が65mmのもの、小は、直径が55mmのもの。
んで、うちのはどっち問題が浮上します。
簡単な見分け方がその筋のHPやフロートゴム玉の商品に説明がありました。
玉の大きさは、玉止めの輪をはみ出ている場合が「大」、はみ出していない場合が「小」という見極めで商品を選びます。
その見極めによるとうちのは、「小」と確定。
近所のホームセンターで
LIXILのPK-TF-10R-Sを購入できました。
では、交換作業です。
手順は、古い部品を取り去り、新しい部品を取り付けるだけです。
注意が必要なのは、古いフロートゴム玉を取り去る際、ガイド棒が抜きにくい点です。
結構力強く引き抜かないと取れません。
新しい部品、フロートゴム玉(小)です。
これを装着します。玉止めの下にくぐらせ白いガイド棒を真中の穴に挿しながら設置します。
設置し終わったところ。
鎖をレバーとつながる棒にフックで取り付けます。
フックをレバーとつながる棒に引っ掛けます。
鎖をフックに長さを調節しながら、引っ掛けます。この際、鎖が抜けないような
タイトさにフックをカシメます。
これで、フロートゴム玉の交換が終わりました。
最後に、タンクに水を注水し、レバーを動かしながら、鎖の長さを調節して
いつもと同じような動きになるか確認してください。
最終的なチェックをします。
タンクから水漏れ音がしないこと、便器から水漏れしないことの2点です。
ジーっと観察すること5分、6分。
先ほどのようにタンクからの水漏れ音がしなくなり、便器からの水漏れもほぼなくなりました。
これで問題が解決いたしました。めでたしめでたし。
最後までご覧いただきありがとうございました。