2017年3月13日月曜日

FUSION IP-Phone SMARTを固定電話化する方法

スマホをデータSIMで運用している状況で、電話を使えるようにと
FUSION IP-Phone SMARTアプリを入れています。

FUSION IP-Phone SMART同士の電話は無料なので、家族の連絡用に
みんなの端末に入れています。

今回、このFUSION IP-Phone SMARTを固定電話として転用する方法に
ついて記録します。

FUSION IP-Phone SMARTの良いところは、初期費用、月額基本料がかからない点です。

FUSION IP-Phone SMARTの詳細はこちらのリンクを参照


1.FUSION IP-Phone SMART固定電話化に必要なハードウエア
  •   TA(ターミナルアダプター)
  •   電話機本体

以上2点が必要です。

我が家では、「groundstream HandyTone HT702」を使っています。
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これは、電話線を2個つなげるタイプですが、1個でもいい場合は、TH701でもOK。
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電話機本体は、「パナソニック デジタルコードレス電話機 子機1台付き 迷惑電話対策機能搭載 VE-GD24DL-W」を買いました。

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接続は、TH702を手持ちのルーターに繋げ、さらに、電話とつなげます。
後は、TAと電話の電源をそれぞれ電源タップから取ってください。

接続は簡単なのでこの程度でOKかと思います。

2.TH-702の設定について

2-1、TH-702のIPアドレスを調べます。
 
接続が終わっている状態で電話機の受話器を上げて、「***」とアスタリスクを
 三回連打!
 してください。
 すると、
 「Enter menu option!」
 と女性の声が聞こえてきます。(最初はわかりづらい)
 これに対して、
 「02」(ゼロ・二)をプッシュします。
 すると、
 「IP address 192.xxx.x.x」
 と返事されますので、この数字を控えてください。
 わからない場合は、一度受話器を置いてから、「***」から
 打ち直してIP address」以下を、耳をそばだてて聞き取ってください。

2-2.TH-702の設定をする
 普段使っているブラウザーを立ち上げてください。
 アドレスバーに2-1で調べたIPアドレスを打ち込んでください。

 すると、
 「Grandstream Device Configration」というタイトルの画面が立ち上がり、
 「Password」を入力するダイアログが出てきます。
 このPassword欄には、

 「admin」

 と入力し、「Login」ボタンを押してログインします。

2-2-1.タイムゾーンの設定
 すると、「Grandstream Device Configration」の下にメニュータブつきの画面が
 出てきますので、このうちの「BASIC SETTINGS」のタブをクリックしてください。

 「BASIC SETTINGS」の画面をスクロールすると、
 「Time Zone」の欄がありますのでそこのプルダウンメニューから

 「GMT+9:00 (Japan,Korea, Yakutsk)」を選択して

 画面一番下にある「Apply」を押してタイムゾーンの設定をセーブしま
 す。

2-2-2.NTPサーバーの指定
  「BASIC SETTINGS」タブから、今度は、「ADVANCED SETTINGS」タブを
 クリックしてください。

 「ADVANCED SETTINGS」タブ画面の下のほうにあります、
 「NTP Server」欄に、
 
  「ntp.jst.mfeed.ad.jp」もしくは「ntp.nict.jp」

 いずれかを入力してください。

 終わったら、画面一番下の、「Apply」を押してNTPサーバーの指定を
 セーブします。

2-2-3.アカウント情報の設定

 
 ADVANCED SETTINGS」タブ画面から、「FXS PORT1」タブを
 クリックします。
 
 「FXS PORT1」タブ画面上の一番上の。
 「Account Active」欄の「No」、「Yes」が、「Yes」になっている
 ことを確認してください。

 次に、
 「Primary SIP Server」欄に「smart.0038.net」と入力してください。
 また、
 「NAT Traversal」欄を「Keep-Alive」にします(ラジオボタン)。
 そして、

  「SIP User ID」
  「Authenticate Password」
 上記2つの欄に、FUSION IP-Phone SMARTから提供されている、
   SIPアカウント
   SIPアカウントパスワード
 をそれぞれ入力してください。

 また、画面をスクロールして、

  「SLIC Setting」欄のプルダウンメニューから、「JAPAN CO」を選択
  「Caller ID Scheme」欄のプルダウンメニューから、「NTT Japan」を選択してください。

これまでできたら、画面一番下の「Apply」を押してユーザー設定を終わります。

2-2-4.設定の確認

  「Grandstream Device Configration」の「STATUS」タブをクリックしてください。
  一番下に表みたいなところがあります。
  「Port Status」って書いてあります。

  この欄の電話機がつながっているポート、私の場合は、FXS1の欄の「Registration」
  の項目が、「Registered」となっていればOK。

ここまでで設定は終わりです。

FUSION IP-Phone SMARTが固定電話として使えます。

3.スマホと固定電話の使いかた

設定が終わりましたが、同じ番号の電話機がモバイル(スマホ)と今回設置の固定電話
と2個できました。

両方使えるようにしていると、電話がかかってきたときは、どっちの端末が鳴るのでしょうか?

答えは、固定電話のほうが鳴りました。

TH-702をつけっぱなしで外出すると、スマホには、着信しませんので注意しましょう。
これは、逆に使い方次第では、うまく使える余地がありますので、利用者の機転を効か
した利用を期待できます。

4.使ってみて驚いたこと

 ・電話の音声品質がとても良いです。
  スマホ端末では、考えられまいほど音がクリアです。おうちにいるときは、固定で
  使ったほうが良いと思いました。

 ・ナンバーディスプレーが使える

  ナンバーディズプレーって、契約しないと出ませんよね。でも、固定電話の液晶部
  分に出てきます。相手のナンバーが。

  ただ、TH-702利用時の着信記録は、固定電話のほうにだけ記録が残ります。
  スマホには、残りません。

以上、FUSION IP-Phone SMARTの固定電話化について記録しました。
興味のあるかたは、お試しを。ただ、自己責任でお願い致します。。。

維持費なしなので魅力的です。